前編2/カフェを創ろう。
福岡のカフェを訪れたときに入った強烈なスイッチは、
自宅に帰ってからも切れることなく、逆につきっ放しの状態でした。
その店主さんが、料理教室も主催している方だと知り、
ランチをカフェで提供しているだけじゃないんだ・・・というのも、20代の自分には衝撃的でした。
このようなことに影響を受けたのも、私自身、昔から「手に職をつける」をいうのが
根底にあったようで、すぐさま、学校を探し始めました。
【ケーキを基礎から学びたい!という気持ちが湧きあがる】
「カフェで、自分が作ったケーキを人に食べていただく・・・」
まず、これをイメージしたとき、全く自信がありませんでした。
逆に、怖いな・・・という感情が沸き上がります。
食するものに、お金をいただき、安全な状態で提供するということ・・・。
生半可な気持ちで、この世界に飛び込めないと感じました。
当初、自分たちが思い描いていたカフェメニューは、
「日替わりランチとケーキ3種類くらい」
・・・という、漠然としたもの。
そのケーキも、【日本のTOP3】といわれるようなケーキです。
1、チーズケーキ
2、ガトーショコラ
3、ショートケーキ
この3種類のケーキは、もしかしたら独学でも頑張れば簡単にできるものかもしれません。
でも、当時のわたしは、お菓子やケーキを全く作ったことがなかったのです。
しかも、作ることが好きかどうかと聞かれれば、
「作るのは好きではないかも」という答えがでるほど・・・。
「カフェをやるために、自分が学びたいことはなんだろう?
まずお菓子の基礎と技術が学べるところだ。」そんな風に答えがでてきました。
自分に合いそうな学校を探しますが、どこも最短で技術が学べません。
専門学校は、一番に却下しました。製菓衛生師の免許がなくても、できてしまうカフェ業種に、
免許不要だと思ったからです。
(看護師をしていたので、余計にそう思えたかもしれません)
カフェ雑誌を読んでいるとき、数人の女性が目に留まります。
活躍している女性の経歴を調べていると、同じ学校が出てきました。
【フランス製菓学校 Le Cordon Bleu】
全く、聞いたことのない学校だったので、インターネットで検索。
調べれば調べるほど本格的な学校でした。
基礎コースから上級コースまで、一人一台制で技術がそのまま学べるのです。
しかしながら、ただカフェをするだけのわたしが、行くような学校だろうか???という思いが出てきました。そして、金額も三ケタ・・・本格的です。
途中で辞めれるような金額でもなく(笑)、本当に行きたいのかどうか!
自問自答は約1か月ほど続きました。
場所は「神戸」。わたしは「愛媛」。
どうやって通う?→ 行きはJRと新幹線、帰りはバスで、日帰りが可能だということが判明。
週1クラスに通えば、基礎から上級まで最短で1年半であること。
土曜日クラスが来春から開講→ 勤務が休みの日であった。
3ケタのお金→ 忘れていた貯蓄があった(笑)。
そんなとき、初心者から学校に通い続けたという方のブログ記事に‘‘学校を無事に卒業しました‘‘という言葉を発見。「わたしにもできるかも」と、勇気をもらい、通学することを決意したのです。
福岡のカフェ訪問から、2か月間のできごとです。
そして、この学校との出逢いが、
わたしが「フランス」という国を好きになる始まりでもあるのです。
(後編につづく)